
1934(昭和9)年版のコロムビア蓄音器型録です。当時、株式会社日本蓄音器商会は米国コロムビアレコード社と提携関係にあり、コロムビアレーベルのレコードや同ブランドの蓄音器を輸入、製造、販売していました。型録によると蓄音器の定価が一番安いポータブル蓄音器が35円、最も高価なフロアー型が350円ですので、現在の価値に換算すると約7万円〜70万円となります。フロアー型はゼンマイ式か電気式を選べるようになっており、電気モーターの蓄音器が普及し始めた頃の物のようです。ただ音響は全て振動板を使ったサウンドボックスを使用しており、電気を使った増幅装置を使用していません。
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