林房雄「都會双曲線」(1930)

都会双曲線

 林房雄(1903-1975)の所謂プロレタリア小説集です。表題作の他にいくつかの短編からなります。1930年(昭和5年)1月刊で、装丁は村山知義。面白いのは著者あとがきに、治安維持法により二年間禁固が決まり、これから収監されると書いてあるのです。共産党に資金援助した疑いとのことですが、二年後彼は転向を表明して釈放され、その後は国策に沿った活動を行い、戦後公職追放されたりします。さらに面白いのは彼は戦後この転向を撤回せず、民族派の論客として、「大東亜戦争肯定論」等を発表したりするのです。治安維持法施行まで様々な分野の芸術作品を彩ったプロレタリア活動は丁度昭和モダンの時期と一致した流行?の一つで、時代を語る上で無視することはできません。
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