尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その48】」(1939)

1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品48です。「押繪の羽子板がデパートに陳列されると正月氣分が湧いて來る。昔も今も變りがない。正月のポートレートを強調するためには門松や七五三飾りもよい,女らしい氣分を出すにはやはり美しい羽子板などがよいと思ふ。しかし,洋装で殊にイヴニングなどで羽子板を持つてゐるのはあまり感心しない。出來れば文金高島田か結綿などの艶やかな日本髪姿が望ましい。お正月のポートレートや記念寫眞には一番氣分が貴ばれるものである。」
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