堀野正雄著「女性美の寫し方【その94】」(1938)

1938(昭和13)年10月に新潮社から発行された「女性美の寫し方」(堀野正雄)より、図版94です。「アトリヱの中で、動きのある寫眞を撮ることはむづかしい。さう云つた意味では、この作品は、たくましい迫力が出てゐて私はすきだ。思ひ切つて、これだけ大膽に齒を出しても、少しも不自然に見えない所が、この人のカメラフェースの良さなのであらう。永い間の訓練に依つて、かうした表情が自由に出來るだけの藝を會得したに違ひない。シヤッターを切りながら、ひよつとそんなことを思ひ浮べた。」さすが高杉早苗さんですね。
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