川端康成「浅草紅團」(1930)

浅草紅団

 1930(昭和5)年に先進社から刊行された、川端康成著「浅草紅團」です。装丁は前にもご紹介した吉田謙吉で、いかにも昭和モダンなすてきなデザインです。80年前の本にしては綺麗すぎるのは戦後の復刻版だからです(状態の良い本物は高くて買えません)。浅草紅団というのは浅草を根城にしている不良グループの名前で、当時著者が盛んに出入りしていた、浅草のカジノフォーリーなどの風俗が活写されています。話の方は残念ながら、途中で連載が打ち切られたということもあり、尻切れとんぼのような印象を受けてしまいますが、まだ新進作家だった川端康成の「新感覚派」時代の雰囲気は十分つかめると思います。
スポンサーサイト
プロフィール

nao_koba

Author:nao_koba
昭和モダンの世界へようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
from 2012/2/20
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR