雑誌記事「夏の簡易露出表・佐和九郎」(1936)

1936(昭和11)年7月に発行された雑誌「アサヒカメラ臨時増刊・アマチュア夏の寫眞術」(朝日新聞社)内の記事より「夏の簡易露出表」(佐和九郎)です。当時のカメラはよほどの高級機以外は露出計がついていませんでした(なお付いていても連動していない)。絞りとシャッター速度は単体の露出計を持たなければ自分で決めなければいけませんでした。これは各シチュエーションにおける当時の標準フィルム感度(ISO32相当)に対する絞りとシャッター速度の組み合わせ例です。佐和九郎(1883-1961)さんは実業家のかたわらアマチュアカメラマンとして活動し、自費で写真技術の「黒澤研究所」を設立するほど傾倒していました。多くのアマチュア向けの技法書を執筆しています。ペンネームは本名の「黒澤」を入れ替えたものです。
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