映画スチル「処女よ嘆く勿れ」(1934)

1934(昭和9)年公開の松竹映画「処女よ嘆く勿れ」(佐々木恒次郎監督)のスチル写真です。左が竹内良一(1903-1959)さんで、右が逢初夢子さんです。竹内良一さんは外松男爵家の長男として生まれ、学習院高等科を卒業後、1924(大正13)年から築地小劇場で演劇を学び、1925(大正14)年に日活の村田実監督らと渡欧してベルリンで演劇を学び、翌年帰国後日活に入社して映画デビューしました。そこで岡田嘉子さんと知り合い駆け落ち、その後男爵家を廃嫡されることを条件に1927(昭和2)年に結婚し、1931(昭和6)年に夫婦で松竹に移りますが、妻がスター女優になったのに対し夫の人気は低迷、夫婦関係は破綻し1936(昭和11)年に別居、岡田嘉子さんは1938(昭和13)年に共産主義者の恋人とソ連に亡命します。つまり、この映画は夫婦関係破綻中の作品ということになります。
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