空から眺めた大東京「聖橋上空から」(1933)

1933(昭和8)年7月発行の「大東京寫眞案内」(博文館:編)より、「空から眺めた大東京『聖橋上空から』」です。1927(昭和2)年に完成したばかりの聖橋の上空からニコライ堂を中心とした駿河台を俯瞰しています。手前の廃墟は震災後放置されている岩崎邸です。井上眼科の辺りも更地のままです。左手に1927(昭和2)年に竣工した淡路小学校のモダンな校舎も見えます。今は廃校になり高層ビルに変わっていますが。記事によると「中央に白い帶のやうに見えるのが、本郷臺より聖橋を經て、神田小川町に到る舗装路。右手下端が帝都隨一の麗橋聖橋で、その橋下を流れるのが神田川、これに沿つて省電中央線のレールが光る。中央にそゝりたつドームが神田のシムボルニコライ堂、その他この駿河臺地の名物は、軒並みにたつ大小の病院、右手上方に見える建築がその中の一つ日本大學附屬病院である。」
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