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木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その33】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「店先で」より「ブロマイド屋」です。「店先での撮影は,軒や日除けで日の光りが遮られて店の中と外とが,強いコントラストを呈してゐますから,露出を餘程研究する必要があります。被寫體が卽にコントラストなのですから,フィルムは街頭での場合よりコントラストの低い軟調なものが適します。つまり超高感度パン・フィルムの性質がこの撮影にはうってつけなのです。店の中を寫す場合にもこのフィルムの方が能率的です。露出の目安は暗部を標準として行ひ,現像時間を短くすることが,コントラストの度合をフィルムの性能と相俟つて低めて呉れることになります。」データはf6.3, 1/40秒でデュポンスペシアルです。
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木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その32】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「店先で」より「古道具屋」です。データはf6.3, 1/40秒でフィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その31】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「街頭で」より「外苑で」です。「快活に歩む近代婦人の姿を強調しようとカメラの位置を低く,廣角レンズで遠近感をつけたのです。」データはf6.3(ライツ1號フィルター併用)1/60秒でフィルムはコダックSSパンです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その30】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「街頭で」より「法善寺門前」です。「お寺の門とテンプルのポスターの對照が興味をそゝつた矢先,お詣り歸りの藝者が點景になりました。」データは50mm/f2絞り開放1/20秒フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その29】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「街頭で」より「お湯の歸り」です。銀座コロンバン前です。「なんとなく寫眞になりさうだと感じて六間道路を距てゝ丁度いい角度の73mmにレンズを附替へて待機して寫しました。」データはf3.2, 1/200秒でフィルムはデュポンスーペリアーです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その28】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「街頭で」より「詰將棋」です。「路傍ですき者を集めての詰將棋で人垣が將棋盤を暗くしてしまつてゐるので露出を十分かけました。」データはf6.3,1/30秒でフィルムはデュポンスペシアルです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その27】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)内の「市井」より「花賣娘」です。「夜更けて町がすつかり電燈を消してしまつてゐたので閃光電球によりました。」データはズマアル50mm/f2.2でフィルムはコダックSSパンです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その26】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「お化粧」です。「女のひとがお化粧してゐる時は,男には到底想像の出來ないやうな快味があるやうです。鏡に寫る姿にうつとりとしてゐる婦人の姿や,手まめに種々と繰り返へされる動作のうちには,いひ知れぬ風情があります。鏡を使つての撮影は,出來上つてから思ひがけないところに撮影者の姿や,ライトや,全く氣がつかなかつた部屋の調度品などが,ぶざまに寫つてしまつてゐることがありますから,よほど注意深くやらないと失敗します。」データはタムバアル90mm/f2.3 絞り開放1/20秒でフィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その25】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「生花のお稽古」です。「順序を示す接寫の例。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その24】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「生花のお稽古」です。「生花に必要な道具とその置き方。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その23】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「生花のお稽古」です。「教へられた通りうまく行った時など,ちよつと得難い表情が寫せます。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その22】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「生花のお稽古」です。「(左)お流儀の約束を教へる先生の視線と,お弟子さんの視線とが,同じ所にぴつたりと向けられた瞬間です。(右)生け上がつた花を正しい位置から見ることがカメラにとつても必要です。枝の線などはつきりとさせる爲,障子などの白バックが効果を上げますが,バックとの距離を取つて置かないと障子の棧が邪魔になります。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その21】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。「閃光電球大型1個を左斜め上から發光させたものです。閃光電球を眞正面から使用すると寫眞が平べつたくなりますから注意を要します。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その20】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。「寫眞電球中型2個で,部屋と人物との關係を毀さないやうに遠くから柔らかく照明しました。」データは73mmf3.2 1/20秒でフィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その19】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。「寫眞電球中型1個を被寫體に近づけて陽の當つてゐる背景の強さに對抗させました。」データは73mm/f3.2 1/20秒でフィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その18】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。「身の廻りのものにも,ちよつとした心遣ひで静物としての面白味が得られます。」データは73mm/f1.9で絞り開放1/20秒、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その17】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。データは73mm/f1.9で絞り開放1/20秒、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その16】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「下町娘の生活」です。「こゝに選び出された下町娘の生活も同樣に,いつも繰り返へされてゐる日常のことがらを小型カメラで拾つていつたのに過ぎません。」データはタムバアル90mm/f2.3で絞り開放1/20秒、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その15】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「線香花火」です。「夏の夕凉には子供達がよく椽先で線香花火などの遊びをします。之など家庭で寫す良いテーマとなりませう。しかし,本當に夜に入つてしまつてからですと,花火だけが明るく寫るだけですから,日沒の頃まだ夕闇が迫り切らない頃に寫せば,特に人工光線の力を借るまでもありません。露出の決定は,花火の光りに對してでなく,子供達が適當に感じる位まで心持ち延す必要があります。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その14】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「パーティー」です。「誕生日のお祝ひなどの,お客さまの集つた時,久しぶりで顔を揃へた友人達の記念に,寫眞を撮つて置かうといふことがよくあるものです。そんな時,小型カメラはそのまゝの光線で,立派に記念撮影が出來ますから,わざわざ寫眞屋さんを煩はすまでもありません。寫す者も寫眞の中に納まるためには,あらかじめ三脚を立てゝ位置を定め,誰もの顔がはつきりと寫るやうに,レンズの焦點深度表を利用して,前から後までピントの合ふまで絞つてシャターを調節してから,誰かにレリーズを押して貰ひます。セルフタイマーをかけてあわてるよりもこの方が良いでせう。お誕生日のお菓子に灯された蠟燭の光りなど,雰圍氣を醸すのに効果がありますから,こんな時には閃光電球や寫眞電球など使はない方が,却つて面白いものになります。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その13】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「茶の湯」です。「カメラの位置を高くして色々の器物を取入れお茶の支度をはつきりと示すやうにした。(左頁上)」「クローズ・アップで茶の湯の順序を説明したものゝ例。(左頁左下)」「焦點深度を增して器物の説明をする爲に絞りをF6.3にし、照明も成べく影をつけないやうにした。(左頁右下)」「茶の湯の作法を示すためにカメラの位置を下げて、器物と手許を強調したのです。(右頁左上)」「静かに煽る感じを現はすために、畫面を多少傾むけて撮影した。(右頁右上)」「2個の寫眞電球をそれぞれ眼で見て極端に暗いところだけに集めて室内と庭との光の差を成るべく平均させるやうにした。(右頁下)」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その12】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)より「茶の湯」です。「カメラの位置を疊のところまで下げて,見上げるやうに水さしを中心にして,照明も水さしから注がれる水に當てました。」データはf:2.5絞り開放、1/30秒でフィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その11】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の「子供の寫し方」より「おぢいさんと孫」です。「昔は人物を寫す時に,相手が動かないやうにと注意しながら寫さなければなりませんでしたから,その點,子供は苦手でしたが,現在の小型カメラでは自由に動いてゐるさまを,連續的に幾枚も寫して行くところにこそ,かへつてカメラを活かせるのですから,子供こそまことに良い對象です。」

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その10】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の「家庭」より「母と子」です。データはライカにエルマア50mm/f3.5の絞り6.3、1/100秒で、フィルムはデュポンスペシアルです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その9】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「尾崎行雄氏」です。データはローライにテッサー75mm/f3.5の絞り開放、1/5秒で、フィルムはイゾパンDIN17/10°です。尾崎行雄(1858-1954)氏は現在の神奈川県相模原市生まれ、慶應義塾、工學寮(現東京大学工学部)を中退後、新聞記者、官吏などを経て政治家となり、「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれる国会議員となりました。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その8】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「人形作り」です。データはライカにタムバアル90mm/f2.3の絞り3.2、1/60秒で、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その7】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「をんな」です。データはライカにタムバアル90mm/f2.3の絞り開放、1/40秒で、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その6】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「漁村の娘」です。データはライカにズマアル50mm/f2の絞り6.3、1/60秒で、フィルムはコダックSSパンです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その5】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「カメラマン」です。撮影場所はJ.O.スタヂオのトーキーステージで、現在の東宝太秦撮影所です。データはライカにヘクトオル73mm/f1.9の絞り開放、1/100秒で、フィルムはスーパーXです。

木村伊兵衛著「小型カメラの写し方・使ひ方【その4】」(1937)

小型カメラの写し方・使い方1937may

 1937(昭和12)年5月に玄光社から発行された「寫眞實技大講座」第一回配本「小型カメラの写し方・使ひ方」(木村伊兵衛著)の別刷口繪より「那覇の市場」です。データはライカにズマアル50mm/f2の絞り6.3、1/40秒で、フィルムはスーパーXです。
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