尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その49】」(1939)

1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品49です。「俳句には季題があるやうに寫眞にも季題があるならば,神詣ではまさに正月のものである。これも和服の方が望ましいので,更に言へば神前や鳥居の下域は玉垣の前で,石段で,燈籠のそばで等と色々に背景をとり入れられるが,その中でも幾分動きのある方がおもしろ味がある。『動き』といふものは寫眞の必須條件であるが,ポートレートの場合は無暗矢鱈に動きをつかふのは考へものである。」
スポンサーサイト