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今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その48】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)の「東京某暗黒街分析」(新井泉男)より、「女の風俗」です。玉の井の昼間の様子です。(い)髪結がへりの彼女(ろ)買物に行く彼女(は)ラムネの空瓶を返しに行く彼女(に)手紙を出しに行く彼女。「只此等風俗の中から客・小市民階級(學生・サラリーマン)大半の趣味嗜好の表れとしての女給的、女學生的風俗現象のそれを見出す事が出來るだらう。」
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今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その47】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)の「東京某暗黒街分析」(新井泉男)より、「第二圖」です。玉の井の表通りから路地裏にかけてみられる看板の採集です。「豫防藥と衛生サツク。其他、種々の意匠で、或は堂々と函形置看板で道路に、先づ此街に入つて着眼せられる無數な其等、小市民が戰はんが爲めの武装であり、防備である。戰雲を思はせる帝國主義末期の宣傳風景か!あさましき限りだ。」

今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その46】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)の「東京某暗黒街分析」(新井泉男)より、「私娼街表通の家並商店調査圖」です。某暗黒街と言っておきながら続く看板の図などからここが「玉の井」であることがわかります。売春が地域を限って合法だった時代に、その外側で非合法に営業していた銘酒屋、即ち私娼窟が並んでいた街です。永井荷風の「墨東奇譚」で現在もその雰囲気を知ることができます。

今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その45】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)の「文壇諸家の書齋採集」(吉田謙吉)より「吉屋信子氏」です。東京の下落合に建てたバンガロー風の洋館の二階になります。

今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その44】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)の「文壇諸家の書齋採集」(吉田謙吉)より「龍膽寺雄氏」です。龍膽寺雄(1901-1992)氏は千葉県佐倉生まれ茨城県下妻育ち、慶応義塾大學醫學部中退後小説家となり、モダニズム文学、新感覚派などの作家として活躍しました。堀の内バス停の近くということなので、現在の杉並区でしょうか。
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