チラシ「燈火管制:合同電氣株式會社」(1934)

1934(昭和9)年7月26日から三日間にわたり関西地区で行われた防空演習のための燈火管制手引きのチラシです。この演習は二府六県の近畿住民千二百万人を動員して史上空前の規模で行われました。陸海軍をあげて、従来の演習では除外されていた燈火管制、海上警備、軍需工業動員、工場防空、重要地区建物の偽装まで実戦さながらに行われたそうです。たった11年後に現実になるとは訓練に参加した人は思いもしなかったことでしょうが。なお合同電気株式会社というのは1930(昭和5)年から1937(昭和12)年まで存在した三重、和歌山、徳島に電気を供給した電力会社で、1937年に東邦電力に合併されました。
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