fc2ブログ

今和次郎・吉田謙吉著「考現學採集【その12】」(1931)

モデルノロヂオ1931dec

 1931(昭和6)年12月に建設社から発行された「考現学採集:モデルノロヂオ」(今和次郎・吉田謙吉著)より「戀愛考現學」(吉田謙吉)より「ラブレターの藏ひ場所」です。メールも電話もなかった時代は紙の通信しかありません。この筆者の周りの芸術家や文化人は皆様おもてになったようで女性からのラブレターを大量にもらっていたようです。
スポンサーサイト



尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その64】」(1939)

ポートレートの写し方1939sept

 1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品64です。「お人形を抱いてもイタについてゐるといふ感じ − 女はいくつになつても子供だといふ感じもまた面白いと思ふ。人間の手は寫眞を撮る場合,何か持つて居ないとその扱ひや置き場に困ることが多い。どんな一寸したものでも手に持つことは,手の位置ばかりでなく身體全體に變つた表情が湧き出てくるものである。」

尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その63】」(1939)

ポートレートの写し方1939sept

 1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品63です。「一體ポートレートを撮る時に一番苦勞するのは手の扱ひ方である。餘り芝居氣があつても困るし,無造作なのでも困る。從つて何かを持たせて,へとひ草花一本でもよいから持てば,そこに何かしら表情が出てくるので,かうした方法をよく使ふのである。ところで自然のうちに,うんと表情を持つたものにすると,闊然と道が開けたやうな氣がして,思はず美しい手の表情が得られる事がある。この作品はそんな意味で大いに助けられた例である。」

尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その62】」(1939)

ポートレートの写し方1939sept

 1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品62です。「眼は口ほどに物を言ひ,とは昔から言はれてゐるが,手もまた口ほども,或はそれ以上に物を言ふものである。手の表情だけでも立派に私達の對象となる。」

尾崎三吉著「ポートレートの写し方【その61】」(1939)

ポートレートの写し方1939sept

 1939(昭和14)年9月にアルス社から出版された尾崎三吉著「ポートレートの写し方」より作品61です。「ひとしきり騒いだ後のスキー宿の夜。氣がついて見ると風もどうやら止んで静かに雪が降つてゐるらしい。雪の中で埋もれてしまつたやうな静けさだ。暖爐の中で火の燃える音がハッキリと聞えてくるほどの静寂さである。信越赤倉溫泉の夜は更けて行つた。」
プロフィール

nao_koba

Author:nao_koba
昭和モダンの世界へようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
from 2012/2/20
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR